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2013年2月20日水曜日

外へ出ること

2012年10月某日


授業が終わって帰宅する途中、バス停である日本人女性に日本語で話しかけられました。


女性 「すみません、もしかして日本人の方ですか?」

私 「え、ええそうですが。」

女性 「やっぱりね!日本人は服装とかで見分けつくもんだね!!」



これについては私も同感です。欧米の方はアジア人の見分けはほとんどつかないそうなのですが、アジア同士は何となく自国の人とほかのアジア人を見分けることができます。


厳密に言えば彼女が言うように服装で見分けることができます。ちなみに日本人はほかのアジア人に比べて服装が派手な傾向にあります。



同じバスに乗って少しの間お話をしていて、私は彼女の留学の経緯について尋ねてみた。



私 「どちらの大学から来られたのですか?」

女性 「ううん、私は交換留学生じゃないよ。オスロ大の正式な学生。日本で仕事辞めてこっちに永住するつもりで来たから。今は大学でノルウェー語とか勉強してそれからここで就職するつもり。」

私 「へえ・・・・。でもなんでまた日本を出ようと?」

女性 「え・・・・まぁ・・・・残業とか、いやになっちゃって(笑)」


・・・・ん?今なんて?


詳しい話を聞こうと思ったところで自分の降りるバス停に到着してしまい、そこで別れてしまいました。それ以来、彼女に会うことはありませんでした。



彼女の言ったことが冗談なのか本当なのかは知る由もありませんが、そういう生き方もあるのだなというのが正直な感想です。自分にとって一番生きやすい場所が祖国であるという根拠はないと思いますから。


例えば私の住んでいた寮にはアルジェリアやタンザニアからの難民の方がたくさん住んでおられました。アルジェリアは先の人質事件などのようなテロ組織、タンザニアは20年以上続く一党独裁があり、より安全と安定が保証された生活を求めてノルウェーやスウェーデンなどの北欧諸国に移住する人が多いと話します。極端な例ですが、移民は生き抜くためにやむを得ない選択肢となっている印象ですね。


それに対して経済的にも文化的にも豊かで成熟している日本では海外に移住しようと考える人がまずほとんどいないと思いますし、また海外からの移民を受け入れることに対してかなり消極的であることから、移民という選択が非常になじみの薄いものとなっている印象です。



自分なりに考えた結論で、月並みかもしれませんが、こういった「外へ出ていくこと」に対する意識の差が、そのまま学問や仕事に対するモチベーションや目標意識の差に表れるのではないかと思います。


そして私自身、どうしてノルウェーで学んでいるのか。学んでどうしたいのかということを改めて考えさせられました。